ドローンはこれからどうなっていく?

日本をはじめ世界中でその進化や活躍が注目を集めているドローン。

これまで人間では行くことができなかった場所での撮影、産業の戦力としてその性能を発揮するなど、いまやドローンは我々の暮らしに欠かせない存在になりつつありますよね。

また、ドローンを使ったスポーツ競技やショーなども盛り上がりを見せており、エンターテインメント分野においてもその存在感を大きくしています。

今後のさらなる市場拡大も期待されていますが、今後ドローンはどういった分野での活躍が期待されているのでしょうか?

 

今回は、我々の暮らしにも直結するであろうドローンの未来について解説します。

ドローン市場の現状は?

ドローンの市場規模は、2019年では1,450億円、2022年では3086億円、2023年では3828億円、2024年には5,000億円を超えると言われ、さらに2028年度までには9000億円規模になると予想されています。

コスト削減や人員不足解消に期待が高まっているドローンは、今後さまざまな分野で働き方を変えてしまうほどの革命を起こすかもしれませんね。

現在も農薬散布やインフラの点検作業などをはじめ、災害救助においてその性能を発揮するなど、さまざまな分野でドローンはそのポテンシャルを発揮しています。

 

今後ドローンの活躍が期待されている分野

日本国内の約3割が高齢者になってしまうことから起こるであろうさまざまな問題が懸念されている「2030年問題」をご存じでしょうか?

高齢化が進み、それに比例して人員不足が加速していくであろう日本社会において、ドローンは救世主としての期待が高まっています。

現在もこれまでの社会では想像できなかった活躍を見せているドローンですが、ここからは今後さらに活躍が期待されている分野をご紹介します。

点検作業

先述しましたが、高いビル、風力発電、送電線、橋など、人間が行うには危険性が高い場所の点検はドローンに適しています。

もともと人材不足に悩まされている作業ですが、ドローンを使うことで安全性や正確性を確保しながら人件費削減になるため、良いことずくめですよね。

 

農業

こちらも農薬散布などすでにドローンが活躍していることを先述しましたが、現在は特に高齢化と人手不足が問題として取り上げられることも多いお仕事ですよね。

ドローンであれば、広い田んぼや畑への農薬散布や鳥獣の撃退を手元の操作だけで行えるため、農業が抱える問題を大きく解決してくれるのではないでしょうか。

 

建築

測量、施工管理、点検、調査、運搬、建築中の歪みの確認など、建築業においてもドローンの活躍は期待されています。

ドローンで重要なことを確認しながらも、安全性や効率性の向上、作業時間の短縮、コスト削減など、さまざまなメリットが考えられます。

 

防災

近年、地震や豪雨による大規模な災害が増えてきていることから、ドローンによる捜索や人命救助はさらなる進化が求められている分野でもあります。

特に、どこで誰が逃げ遅れているか分からないような状況下では、救助が必要な人を正確に見つけ出すことは迅速な対応や優先順位の判断材料にもなるため、今後のさらなる開発に期待が高まっています。

 

物流

ドローンによる配達が可能になれば、注文したものがより早く届くようになるだけでなく、これまで配達が困難だった場所への配達も可能になりますよね。

また、ドライバー不足や道路の渋滞など、物流業界でこれまで課題であった部分も一気に解決するため、我々の生活にも直結してくるのではないでしょうか。

 

監視

領空や領海侵犯、不法侵入が禁止されている場所、事件現場やパトロールなど、さまざまな場所でドローンによる監視や撮影が可能になれば、治安維持にもつながるのではないでしょうか。

また、何かが起こる前に抑止力という意味でも効果を発揮することが海外でも分かっているため、日本でも期待が高まっている分野です。

 

エンターテインメント

LEDを発光させながら空を舞うドローンショー、ドローンを自分好みに改造して競うドローンレースなど、エンターテインメントにおけるドローンの活躍も注目を集めています。

特にドローンスポーツは身体能力や年齢性別に関係なく始められるため、新しい娯楽や趣味としてのポテンシャルも高いと言えるのではないでしょうか。

 

おわりに

今回はドローンの活躍が期待されている業界や2030年問題を含め、ドローンの未来についてご紹介しました。

ドローンにより雇用や人材不足といった現在のさまざまな問題が解決し、我々にとってより快適な暮らしを生み出してくれることに期待せずにはいられないですよね。

その反面、法整備や環境、操縦者の育成などクリアしなければいけないことも山積みなので、今後ドローンが発展していく上で1日でも早く解決してほしいところです。

これから扱う方が増えていくであろうドローン、この機会に一度手に取ってみても良いかもしれませんね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。