「避けゲー」って楽しいの？　攻撃不可だからこその緊張感

「敵を倒す」ことができず、ひたすら「避ける」ことだけが求められるゲーム、通称「避けゲー」。一見地味に思えるこのジャンルが、なぜ多くのゲーマーを魅了し続けるのでしょうか？今回は、攻撃手段を持たないからこそ生まれる独特の緊張感と、避けゲーの奥深い魅力に迫ります。

避けゲーとは？その定義

避けゲーとは、プレイヤーが攻撃手段を持たず、敵や障害物を避けることだけが目的のゲームジャンル。『東方Project』シリーズの弾幕シューティングなどが有名ですね。

通常のアクションゲームなら、敵を倒すという「攻撃」の選択肢がありますが、避けゲーでは文字通り「避ける」以外に生き残る方法がありません。受け身に徹することで、逆に研ぎ澄まされた体験を生み出すことが最大の特徴です。

画面をタップするだけのかんたん操作で、障害物をよけながら

かわいいペンギン&ユニコーンをじたばた飛行させる

「じたばたップ飛行」で遊んでみよう！

タップするとひとつ上の段へJUMPするてんとう虫を、

ハチに当たらないようにタイミングよくJUMPさせる

「上昇てんとう虫！JUMP」で遊んでみよう！

避けゲーの最大の魅力は、純粋な回避技術だけが試される緊張感にあります。

通常のシューティングゲームなら、「敵を撃って減らす」という攻撃的な解決策があります。しかし避けゲーでは、画面を埋め尽くす弾幕や障害物を、すべて自分の動きだけで切り抜けなければなりません。

この「逃げるしかない」という状況が生む圧倒的なスリルは、避けゲーならではの興奮です。攻撃という逃げ道がないからこそ、集中力が最高潮に達します。

特に弾幕シューティング系の避けゲーでは、芸術的な美しさも魅力の一つです。

画面いっぱいに広がる色とりどりの弾幕は、恐ろしくも美しい。その中を縫うように移動する瞬間は、まるで危険なダンスを踊っているかのよう。例に挙げた『東方Project』シリーズが長年愛される理由の一つは、この美麗な弾幕パターンにあります。

様々なバリエーション

避けゲーには、多様なタイプが存在します。

弾幕シューティング系：美しいパターンを読んで避ける戦略性が魅力。

リズムゲーム系：音楽に合わせて障害物を避けるリズム感が重要。

エンドレスランナー系：スピード感とともに避け続ける持久力が試されます。

それぞれに異なる魅力があり、自分に合ったタイプを見つける楽しみもあります。

「避けゲーは難しそう」と思う方も多いでしょう。確かに、最初は難しく感じるかもしれません。

しかし、基本は「見る」ことです。

敵や弾の動きをよく観察し、パターンを覚えること。

自キャラや敵弾の「当たり判定」を把握し、小さく動くこと。

少し先を予測して回避不可な包囲網を作られないように意識すること。

観察することでこれらの感覚への理解が深まっていき、徐々に避けられるようになります。

まずは難易度の低いものから始めて、少しずつステップアップしていけば、必ず上達を実感できるはずです。

避けゲーは、攻撃という選択肢を奪うことで、逆に研ぎ澄まされた体験を提供するジャンルです。純粋に「避ける」技術だけが試される緊張感、美しい弾幕の芸術性、ゾーンに入る快感。これらすべてが、避けゲーの魅力を形作っています。

「地味そう」「難しそう」と敬遠していた方も、一度挑戦してみてください。最初の壁を越えたとき、きっと新しいゲームの楽しみ方を発見できるはずです。そして気づけば、あなたも「もう一回」が止まらなくなっているかもしれません。