『「ない仕事」の作り方』エロいオッサンかと思ってたら逆境に立ち向かうセルフプロデュースの努力家だった
来月からはチョコダイエットをしようと思っています。
なのでチョコ下さい。
秘密基地隊員です。
今回は本屋で見つけた面白本を紹介します。
その名も「ない仕事」の作り方。
「ない仕事?」「マイブーム?」「1人電通!?」どうにも不思議な言葉が並んでいます。
ちょっと気になる内容、読んでみちゃいますよ。
1)「ない仕事」って何?
みうらじゅんさんの直筆サイン入りパンツが欲しい!と思ったら、BROSを買いにお店へどうぞ。店頭パネルに記載されているキーワードを見つけて応募。詳細は⇒ https://t.co/hPUkMSk6sx#みうらじゅん #BROS pic.twitter.com/THZh0z3njK
— WACOAL MEN / BROS (@bros_wacoal) January 16, 2016
直筆パンツがプレゼントになってしまう程カルト的な人気をもつ「みうらじゅん」さん。
https://twitter.com/k____ts__mcz/status/534620918715142145
一部では、佐村河内守にそっくりなんて指摘もされています。(ラジオでは、出っ歯で違うよ!なんて否定もしていますが。)
「ゆるきゃら」が記憶に新しいところですが「ブロンソンズ」「大島渚」「マイブーム」などの新トレンドやブームをバンバンと打ち立てていった人です。
https://twitter.com/wayne88sly/status/560433401077841920
あたりまえですが、「ゆるきゃら」がブームになる前にはゆるきゃらという存在の認知やカテゴライズがされていない為、変なキャラクターを見に行くというのは趣味の延長線上にしかありませんでした。
※きっかけになったとされる、ブンカッキー
いわゆる認識されていない・趣味の延長線上にしかないもの・ことを仕事にしてしまう。それが「ない仕事」の作り方です。
けっして、自分で火をつけて消火活動する消防士や、顧客トラブルを発生させたあとに解決させるトラブルメーカーの事はいいません。
みうらじゅんさんなりの視点で、「ない仕事」を作るためには「マイブーム」というのが重要みたいです。
2)「マイブーム」の始め方
第一印象が悪いものは、「嫌だ」「違和感がある」と思い、普通の人はそれで拒絶します。しかしそれほどのものを、どうやったら好きになれるだろうかと、自分を「洗脳」していくほうが、好きなものをふつうに好きだと言うよりも、よっぽど面白い事になるからです。(本文より)
この2文は、本書の中で非常に印象深い部分でした。深く好きを突き詰めるのではなく、興味がなかったり違和感を感じるものを自己洗脳して「どうやったら好きになるかと考える」。
これは傍から見たら不可思議で、見る人が見れば修行や滑稽さを感じるでしょう。でもその先にない仕事があるのです。
不思議で誰もしないからこそ手付かずのカテゴリーが存在する。そのカテゴリーを見つけたら
①名づけ
頭にスーッと入ってくる略語や造語を作り出す
②ひたすら集め
木彫りのビーナスに4万はたいたり、 変な看板を撮影する為に1日つぶす
③極める
収集していく中で出会っていった人たちや興味をもった人たちを巻き込んでいく
それがマイブームの始め方です
3)謎の男みうらじゅんって何者なんですか?
この本間違いなく、ビジネスマンでも楽しめる名著なんですが、他人に説明するときに困るのは何者か?というところ。
イラストレーターかつ、
コラムニストかつ、
ミュージシャンかつ、
小説家かつ、
漫画家かつ、
エロテロリストです。
これだ!という職業名がない為「みうらじゅん」は「みうらじゅん」という職種だと思ってください。
「ピエール瀧」の担当パートが「TAKI」だったり、「ガンダム」がロボットの総称となり工業機械ですら「ガンダム」と呼ばれたり、おかんが「またファミコンやって」とPS4を指すのと一緒です。
4)新規事業やクリエイティヴな発想に飢えている人たちに読んでもらいたい
この本を何度か読んでいくと、きっと「これは俺にはできない」と「ない仕事を見つけたい」というモヤモヤとした感情が生まれてくるかと思います。
多くのトレンドを生み出してきた彼は天才肌であり、さらっと書いていますが努力家でもあります。天からの閃きをキャッチできる人物であるのは間違いありません。
でもそこで思考停止してはいけません。
立ち上がる瞬間というのは、思いついてすぐのこともあれば、「アウトドア般若心経」の例のとおり、何年もかかる場合があります。(本文より)
と書いてある通り、企画には時間がかかるものです。はじめた時点でグッとくるものでなかったとしても、
好きだから買うのではなく、買って圧倒的な量が集まってきたから好きになるという戦略です。(本文より)
と書いてある様にまずは集めてみてから考えるというのも一つの戦略です。こうした言葉はクリエイティヴで悩む人たちが良く陥る「最初の1歩を踏み出せない症候群」をブレイクしてくれる気がします。
まじめな企画や戦略に置き換えても十分使えるのが本書籍の面白いところ。しかもビジネスの本質を突く話やちょっと変わった働き方についてまで言及されています。
秘密基地的な、2016年ビジネス書籍対象は間違いなくこの1冊です。
ぜひ購入して読みまくってください。