ドローンってどれくらい種類があるの?

ドローンと言われると、どういったイメージがありますでしょうか?

あまりドローンに詳しくなくても、コントローラーを使って空を自由に動かせる飛行機、といった漠然としたイメージが、おそらく共通認識ですよね。

もちろんそれも正しいですが、実はドローンには用途に応じてさまざまな種類が存在します。

 

また、使用には資格や申請が必要な機種もあるため、これからドローンを始めたい方には知識が必要です。

そこで今回は、誰でも購入できて扱いやすい機種からプロ用の機種まで、その種類と違いを解説します。

 

ドローンにはどんな種類がある?

まずドローンは重さによって大きく2つの種類に分類されます。

一般的には重さ100g以上のものをドローン、重さが100g未満のものをトイドローンと呼びます。

100g以上の機種の場合、国土交通省に機体を登録する義務があり、また「無人航空機」に分類されることから飛ばす際には航空法が適用されるため、使用時に申請が必要になる場合があります。

一方、100g未満の機種はホビー用ドローンとも呼ばれ登録の義務はなく、「小型無人機」に分類されるため航空法が適用されませんが、「小型機等飛行禁止法」などの対象にはなります。

 

つまり、ドローンに比べてトイドローンの方がハードルが低く、航空法が適用されないため申請などをしなくても自由に飛ばしやすい、ということになりますね。

 

利用目的別で見るドローンの種類

先述のとおりドローンは大きく分けて2つに分類されますが、さらに目的やシーンによって種類が細かく分かれます。

ここからは目的別で分類した5つの専用ドローンをご説明します。

空撮用ドローン

空撮用ドローンは、その名のとおり空からの撮影用に使用されるドローンです。

撮影に使用することから長時間かつ長距離の飛行が可能とされています。

また、手ブレ補正しながらの撮影を可能にするジンバルが搭載されている機種が多く、突風や振動に強いのも特徴です。

さらに、空撮に必要な機能や高性能カメラが最初から搭載されており、比較的安価でも4K撮影が可能なのも嬉しいポイントです。

産業用ドローン

農業をはじめ建設業や警備などでも活用の場面が広がっているのが産業用ドローンです。

農業であれば農薬散布、建設業であればインフラ点検や測量、警備であれば災害対策など、将来的にもさまざまな場面での活躍が期待されています。

赤外線センサーが搭載されていたり、無人飛行が可能であったりと、産業用ドローンならではの機能が搭載されていることも特徴の一つです。

また、今後はさらに物流での活躍が期待されており、開発が進めば物流業界における人手不足の解消や交通渋滞の緩和などが期待されています。

このあたりは法整備が進まないと実用化が難しいですが、そんな近未来な風景が現実になったら我々の暮らしももっと豊かになるかもしれませんね。

競技用ドローン

近年盛り上がりを見せているドローン競技のための機種が競技用ドローンです。

「ドローンレース」「フリースタイル」「ドローンサッカー」などの競技がありますが、そこで戦うために全てのパーツがカスタマイズ可能という特徴があります。

自分のドローンを自分好みに改造できるなんて、特に男性であればドローンを持っていなくてもワクワクしてしまうのではないでしょうか。

 

ただし、空撮用や産業用のような衝突回避センサーなどが未搭載のため、安全かつ激しい飛行のための操縦技術が求められる機種です。

軍事用ドローン

戦場において無人で攻撃や偵察などをする際に使用するのが軍事用ドローンです。

もともとドローンが生まれた理由が戦争利用であったため、もっとも歴史がある機種と言えるのではないでしょうか。

弾頭を運ぶパワーや広い範囲での撮影機能など、他のドローンに比べても高性能かつ高額な機種が多いですが、もちろん我々一般人には使用する機会がありません。

願わくは、ドローンのこういった利用がない世界になってくれることを祈るばかりです。

水中ドローン

潜航が可能な水中ドローンは、水中作業の安全性を確保するために今後の進化が期待されている機種です。

ソナーや魚群探知機などを搭載しており、さらに高性能なカメラやLEDライトにより海底の水質や地質の調査も可能となっています。

これまで人が立ち入るには危険な場所での作業を可能にしてくれるため、人類にとっての新たな発見があるかもしれませんね。

一方で、空に比べて電波が届きにくいため無線ではなく有線で操縦するのも特徴の一つです。

 

おわりに

今回はドローンの種類や目的別の選び方についてご紹介しました。

さまざまな場面で活躍するドローンは用途に合わせて選ぶ必要がありますが、まずはトイドローンから始めてみると良いかもしれませんね。

ただし、国の重要施設や空港、第三者の私有地など、あらゆるドローンが飛行禁止の場所もありますので、常識や良識と照らし合わせながら楽しみましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。