立川の映画館がマジでやばい「極上爆音と通常の映画館を両方見に行って比べてみた」

 映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の「極上爆音」版で有名になった、東京・立川のシネマシティ

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この映画館、なんと『マッドマックス』を爆音で上映するためにわざわざ数百万円を費やしてコンサートホール用のサブウーファーを導入したのだというのだ。そもそも映画館といえば大きなスクリーンかつ、爆音で映画を鑑賞するために存在するといっても過言ではない。立川の「極爆」は一体何がどう極上なのか? 体験するため立川を訪れた。 

1:どんな映画をやっているか?

前述した『マッドマックス 怒りのデス・ロード』とは、核戦争後の荒廃した地球が舞台のアクション映画。トム・ハーディー演じるさすらいの一匹狼・マックスが、反逆の女大隊長・フュリオサ(シャーリーズ・セロン)率いる美女集団とともに“緑の地”を求め砂漠を突き進んでいく。

 

……と書くとロマン溢れるSF系っぽいが、実際は槍とかチェーンソーを振り回す暴徒をバンバン轢き飛ばしながらタンクを走らせるトンデモ映画。騙されてはならない。

一度観てしまったら最後、脳細胞を一瞬にして殲滅され「ヤバい!」「凄い!」「イモータン・ジョー!」しか言えない頭になってしまうので気をつけてほしい。 

※ただMADMAX事態は放映が終了してしまっており、現在は下記の映画を鑑賞できるとのこと。

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『KINGSMAN』
『EDEN』
『進撃の巨人 エンド オブ ザ ワールド』

このなかで、どのチョイスがいいか事前に調査したところ。

 

 

    一様にヤバいを連呼するので『KINGSMAN』にします。

 

2:事前準備は入念に(まずは普通の映画館で鑑賞)

 

さて、筆者はあらかじめ午前中に都内の別の映画館で通常版を鑑賞してから今回の極爆に臨むことにしました。アクションシーンに手に汗握り感動ものでもある本作。いくら音が良かったとしても1回目のあの感動はまた味わえないでしょ! ペッペッペッ! と、正直ナメくさっていたのだ。

 

     しかし、シアターに入った瞬間に“負け”を直感した。そもそもハコ自体がデカいのだ。高い天井と約400人分という大容量の座席数。ハイグレードな音響を活かせるだけの空間がある。凄い。ダテにIKEAがある街ではない。   


 3:表現しがたいけど、とにかく音がやばい!

 音響の感覚としては「なんか背筋がゾワゾワする〜ッ!」という印象。人が歩く音や悪の親玉がしゃべる呼吸音までが皮膚を這い上がってくるのだ!

火薬や人を殴る血のにおいまで音によりシアター全体をつつんでくれるし、爆発音は身体の中心にズンッ! と響く。3Dが「視覚の臨場感」だとすれば、極爆はまさに「聴覚の臨場感」。

 

遠方の銃撃音や爆発音が、生々しい遠近感を伴って腹部に届く。気になる“極上爆音”の音量はたしかに序盤はキツかった。スピーカー近くに座ってしまったため、序盤は軽く耳を塞いでしまったものの、途中からは銃声がマッサージ機の「もみほぐし」のように体中をリラックスさせてくれる。サウンドが売りな映画館にありがちな「うるさすぎる不快感」は全くない。

 

重低音により3D版よりも深く映像に感情移入でき、コンサートホールで生音を鑑賞しているような錯覚に陥る。午前中観た映画が同じなんて思えないぐらい、とんでもない臨場感だ。まさに“極上”な鑑賞体験だ。 

 

 ちなみに情報によると「中央前方寄りの座席が“極上爆音”としてはベスト」なのだとか。立川シネマシティでは会員になれば上映日4日前から予約が可能だ。

 

作品や日によっては全てがオレンジ色になっており予約可能な箇所が存在しないぐらい“極上爆音”はレアなチケットになりつつある。何度もリピーターが立川を何度も訪れているとのことだが、この映画館にはその価値があると確信した。日頃のストレスをぶっ飛ばしたい人は、ぜひ“極上”の爆音を体感しに立川へ行ってみよう。 

 

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